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2011年12月31日土曜日

宮城県石巻市「石巻復興支援ネットワーク」を訪問しました。

「石巻復興支援ネットワーク」の訪問
石巻で仮設住宅のコミュニティ活動を始めとして積極的に多彩な活躍されている、「石巻復興支援ネットワーク」様を訪問しました。(以下敬称略)
「かものはしプロジェクト」から支援に派遣されている渡部さん、そして団体の代表の兼子さんにお話を伺いました。
「石巻復興支援ネットワーク」は、任意団体で発足しはじめは、代表の兼子さんを中心として、子供たちの活動支援、子育て支援や地域交流を行なってたようです。
3月11日の東日本大震災を機に地域支援、復興活動へと活動を移行しました。
(任意団体でしたが、11月にNPOとしての認可がおり今後はNPO団体として活動)
今回の訪問の目的は、石巻の現状はどのようになっているのか?
「石巻復興支援ネットワーク」がユニークなコミュニティ活動をしているので、その活動を伺う事でした。
「石巻復興支援ネットワーク」としての活動は大きく3つありました。
1.子供の支援
2.コミュニティ支援
3.NPOや各種団体と現地の組織とのマッチング

となります。
1の子供たちの支援については、被災後家や家族が流され、家族を失った子どもたちもいます。
そんな子どもたちへのサポート活動を行なっています。

WMI 「1万本のミサンガ作り」
震災後は、子供たちも何かしたいという思いから、
WMI(We make Ishinomaki)として、中高生の4人が中心となり、1万本のミサンガ作りが進行中。
支援者の方々にお渡しています。

石巻と神戸の学生交流プログラムや様々な子供向けのイベントの企画と実施。
現在は、キッズ・メディア・ステーションの発案と協賛で、石巻日日新聞と連携をして、「子供日日新聞」の発行を目指したワークショップの開催などユニークな活動をしています。
この「子供日々新聞」は2月発行予定。

2のコミュニティ活動は、主に仮設住宅内のコミィにティの活性化を行なっています。
減税、石巻市内にある仮設住宅は110カ所。7300世帯になります。
その中で最大の1150戸の仮設住宅に対してイベント活動をしています。
スタッフが約10人でそのうちの3〜4人は日々開催されるイベントの企画と運営で仮設住宅内で活動しています。
仮設住宅の中に集会所があり、そこで女性向け、男性向け、子育てのお母さん向け、高齢者向けと対象別に様々なプログラムを組み、引きこもりになりがちな住民に一人でも多く集まっていただき横の連携や交流を築いています。
人気のあるイベントに、「絵手紙教室」がありこのプログラムは開催数も多く毎回ある程度の人衆が参加するとの事。このイベントは市内の絵手紙サークルが支援をしています。

毎日開催されるプログムは、全てを石巻復興支援ネットワークで実施しているわけではなく、東京をはじめ各地の支援団体やサークルからの協力依頼があり、それをプログラムとして取り入れてマッチングさせる事も団体の大切な役割となっています。
それが3の活動に繋がっています。

子育て中の女性や若い男性は、現在そして将来に対する不安から強いストレスが掛かっています。ともすると、生きがいを見失いがちになる住民へ、仕事を創出することにより明日への寄贈を見出してもらおうという活動も行い始めています。
ボランティアの中に学生が多いことから、子供たちの勉強を見てもらい子供基礎学力強化をしています。しかし、勉強をするためのモチベーションには子供たちへの未来への希望も必要です。
これからの石巻市を地場産業を再生させつつ、子供たちにとり魅力ある町、希望の持てる町にしていく事が、今後の石巻市(に限りませんが)にとり大きな課題です。
震災の後処理から、2012年は次の再生・復興にフェーズが移りつつあります。
なるべく早く、地域に街の活力を取り戻し雇用も生み出さなくてはなりません。
予算がついても、基本はそこに住む人々がどのような町を望んでいるかが大切です。
そこで私たちがご協力できる事があると思います。
日々、幾多の課題に立ち向かう彼らを見てそう感じました。

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