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2011年9月4日日曜日

ジャパンソサエティ協力支援予定:福島県相馬市のNPO法人「ひまわりの家」


 被災地の東北三県へ、訪問介護や弱者向けの活動をしているNPOや事業所に対して物資支援をしようと活動を始めましたが、どこを支援をする事でより有効に活用していただけるか?
宮城県は、石川理事長の人脈やネットワークから推薦をして頂き、支援し訪問をしました。
岩手県は、立教大学のネットワークを利用し支援先をリスト化しました。
福島県は意外と手間取りました。
 福島県は地震や津波の被害のみならず、福島第一原発の事故で広範囲に立ち入り禁止、あるいは緊急時避難準備地域に選定されていて、双葉町、浪江町、南相馬市の住民の一部が退去しており、また放射線被害に怯える大勢の住民が県外へ非難をしています。
 今の現状と現在活動している事業所とその所在地を探すのに少し手間が掛かりました。
 現在、相馬市、南相馬市、須賀川市の4箇所の事業所への支援を決めています。
そのうちの一つ、相馬市にあるNPO法人「ひまわりの家」を訪問しました。

訪問当日は、理事長の般若よし子さん、長瀬秀子さん、訪問介護ご担当の熊坂さんとお話しをする事ができました。
 「ひまわりの家」は、知的障がい者、身体障がい者の方々の就労支援、地域の支援活動センター、共同生活援助事業のグループホーム、居宅介護事業や介護タクシーなど、相談から具体的な支援活動までワンストップで提供している幅広さがありました。
お伺いした日も、利用者の方や就労支援を受けている利用者の方々が軽作業を行っていました。
 当初からNPOとしてスタートしたのではなく、平成11年に、最初は小規模な障がい者のための作業所からスタートし、利用者や地域のニーズに応えるうちに、徐々に支援規模、事業規模が広くなり平成14年にNPO 法人化しました。
今は、約100人の利用者の方々がいるそうです。
 主に相馬市内の方々中心に一部 南相馬や鹿島町まで行かれているようです。
今の「ひまわりの家」は元クリニックをされていた建物をお借りしたようで、元の診察室、処置室、待合室などの部屋を1F、2Fと機能的に利用されている気がしました。
震災当日は、利用者の安否確認や訪問、避難者の受け入れと、次から次と来る出来事に対応する毎日で、非常に忙しかったそうです。
 スタッフの方も病気になる方でも出て、少ないスタッフで施設や現場を支えていくのは大変だった事と思います。
 大きな震災だっただけに、一般の方々も大勢が被災にあっており、ともすると埋もれてしまいがちですが、日頃から社会的弱者を支ている人や組織に過大すぎる負担を強いない社会の受け皿と柔軟性が必要な気がします。

 震災から5ヶ月経過してようやく少し落ち着いてきたとの事です。
現在、力を入れているのはグループホーム事業で、プチトマトの名称で現在7カ所を展開しています。

 配食サービスも行っており、60〜70食のお昼ごはんを届けています。
こちらへは電動アシスト自転車や自転車、雨具、消毒薬などをご支援させていただきます。
「ひまわりの家」は、グループホームを含めた拠点数も多く、活用をしていただると思います。
しかし、福島、宮城、岩手は東北地方です。
3ヶ月もすると雪が降ってきます。
 その後は、4ヶ月は雪の中の暮らしになります。
被災後に初めて迎える冬の対応が必要だとも感じました。

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