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2011年9月10日土曜日

ジャパン・ソサエティー協力支援;(予定)NPO法人CLC 石巻現地事務所


全国コミュニティライフサポートセンター(以下CLC)が主体で立ち上げている、東北関東大震災 共同支援ネットワークである「石巻現地事務所」におじゃましました。
こちらも、物資支援の予定先として上がっています。
お話は、現地事務所の田村さんと山口県より長期でボランティアに来ている長沼さんに伺いました。
現地事務所は311日の震災後、322日に石巻市桃生町にある「せんだんの杜」に拠点を立ち上げ、4月より石巻市から提供を受けた現在の石巻市桃生公民館樫崎分館に拠点を構えたそうです。
現在の常駐職員は田村さんを含み3人でローテーションを組んで対応をしているそうです。
こちらへは、株式会社ガリバーインターナショナル様からの車も無償貸与の取り次ぎを支援をさせていただきました。
石巻現地事務所は、石巻市桃生町の田園風景に恵まれた中にあります。
ここは、専門職ボランティアを各避難先へ派遣をされるための寝起きをする拠点でもあり、生活物資支援の集積所としての役割を担っています。

その点では、公民館は講堂、調理場、食堂、和室と使い勝手の良さそうな間取りであり、駐車場も広くて、見ている限りは理想的な拠点ではと思いました。
とはいえ、多い時で数十人からのボランティアの眠る場所の確保、食事の提供などは、大変なお仕事だろうと容易に想像できます。

講堂には、この場所自体が避難所では・・・と思えるぐらい、寝具や身の回りの荷物が整理して置かれており、期間限定とは言えボランティアの方は1週間程度ここで寝起きをします。
人の役に立ちたいという強い気持ちと連帯感が無いとできないなと思いました。
ボランティアの方々の多くは、介護士、看護師などの専門職を中心に東北以外の地域から来ていただいているようです。
個人で来られる方もいれば、施設派遣で働いている方もいらっしゃいます。
私たちは、この拠点にも電動アシスト自転車、自転車、雨具、消毒薬、使い捨ての手袋とマスクを支援させていただきますが、派遣先の避難所で活躍してくれるものと思います。

献身的なボランティアの方々の癒しが・・・公民館の駐車場脇には、テントと共に何とも素敵なお風呂がありました。
田村さん曰く、「お風呂は大切です」
献身的なボランティア活動後の疲れた身体と心を癒すにはお風呂でのリラックスがとても大切だと言っていました。

これは、大工さんが建ててくれたとの事ですが、野趣豊かな・・・木の香り溢れる雰囲気で、確かにこのお風呂は癒されます。
こんな心配りも職員の方の気遣いと同時に、CLC殿が長年の支援活動で培った経験なのだろうと感じました。

現在も避難所支援という事で、近くは桃生小学校や遊楽館、南三陸の特養施設など数カ所へ派遣をしています。
震災から5ヶ月以上が経過し、被災者も避難所から仮設住宅へと移り、以前は数百あった避難所も少なくなり、同時に支援の形も次のフェーズに変わりつつあるようです。
此の様な拠点が、良い意味で整理され、必要なくなる時が震災の傷跡が癒えたという事なのかも知れません。
が、日本は世界の地震の20%が起こる国でもあり、日本の地形の80%は山間部と言われます。
そのような国で暮らす我々にとり、常に災害に備える意識と行政の備え、そしてCLC殿の様な地域や人々が互いに支えあうネットワークの充実は必要だなと改めて思いました。

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