特定非営利活動法人 全国コミュニティライフサポートセンターが運営している
”国見・千代田の拠り所”「ひなたぼっこ」の小野寺さんと木皿さんにお話を伺いました。
「ひなたぼっこ」は平成21年に開設しました。
震災の当初は、避難してきた人を受け入れたり、近所の高齢者宅に食事を届けたりしていました。
震災の時には、60台の車を寄付していただき、それを被災地に送り届ける様々な手配をボランティアスタッフの人と一緒にこの場所で手配をしました。
「ひなたぼっこ」は、ボランティアを被災地へ派遣する拠点にもなっており、毎週火曜日と土曜日に集まってもらいバス等で派遣しています。
ボランティアの人もこの施設に宿泊しており、一泊2,000円で泊まれます。
「ひなたぼっこ」は高齢者の方々の一時避難所にもなっています。
受け入れていた高齢者の方が病気になり、要介護5の状態なので、スタッフが順番に泊まって介護をしています。
震災直後は物資が手に入らなかったので、ご近所の高齢者宅を中心にして配食サービスを始めました。配食サービスは朝100円、昼200円、夜200円でタッパーで詰めて持っていくだけなので、あまりちゃんとした料金をいただいていません。
キッチンも小さいので・・・
被災地からお母さんとお子さんが避難をしてきて、そのお母さんが調理師免許を持っていて、弁当の配食支援では助かりました。
1ヶ月位いていただきましたが、もう少しいてもらいたかったくらい。
今年は事業として配食を伸ばしていこうと考えています。
一番困ったのは、燃料が無かったこと。
暖房にも困ったが、車のガソリンが無くて動かせなかった。
この施設は、元は食事を出す下宿でした。
3階に大家さんが暮らしています。
被災地では本やおもちゃも流れてしまったので、本やおもちゃを全国から支援してもらい、移動おもちゃ絵本図書館を運営しています。
おもちゃ図書館として使えそうな適当な車を選び、専任担当をつけて、宮城県石巻市及び仙台市で週3回運行しています。
担当している者も子供が好きなので。
今後だが、これからは、生活の自立という視点からも雇用を生み出すことが大事。
CLCでも雇用支援で4人を期間限定で採用し、
そのうちの1人は「ひなたぼっこ」の調理員として腕をふるっています。
「ひなたぼっこ」は、仙台市の企画提案型コミュニティビジネス運営事業
(ふるさと雇用再生特別基金)を受託して運営しており、
来年3月末が期限のため、4月からNPO事業として成立させるのが課題です。
支援していただいた電動アシスト自転車や自転車、雨具、消毒薬などは日常的に必要なものなので大変ありがたい。
存分に活用させていただきます。
「ひなたぼっこ」の周辺は坂が多く、電動アシスト自転車は本当に必要なもので、配食などに役立ちます。
また、スタッフも仙台の駅からこの場所まで通ってくるので、彼らにも役立ててもらえる。
建物の外観は、居酒屋・・・という看板もあり(震災支援で休止していたが、9月23日より営業再開)どのような所だろう?
と思いましたが、話を伺うにつれて、小野寺さんや木皿さん、その他スタッフの方々が縦横に活躍しているお話を伺い、この人達の気持ちと行動にどれだけの人が支えられたのだろうと感慨深いものがありました。
「ひなたぼっこ」では、株式会社ガリバーインター株式会社ガリバーインターナショナル様から無償支援をさせていただいた車も活躍していて、社会の善意を成果という形にできる人に活用してもらう事も支援の質を高める上で大切だなと感じました。
支援した、電動アシスト自転車で、配食をしている「ひなたぼっこ」の職員の方。
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